2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧
夏樹静子 黒白の旅路 心中事件から始まり,生き残った女性が謎を解明していく。 後半で描かれているとあるテーマが犯人の意外性となっている。 またそのテーマは現在でも意味合いは変わっていない。 40年前作品で扱われているのには驚いた。 夏樹静子は社会性…
弁護士が主人公となり,冤罪の死刑囚を助けようと奮闘する。 2つの事件、2人の弁護士が軸となり話が進むが,関連性をもって意外な方向へ向いていく。
海堂尊 ナイチンゲールの沈黙(上)(下) 「チームバチスタの栄光」に続く2作目。医療の知識が無くても読み進めることができる。 入院患者の父親が殺され警察の手が入る。 サスペンスとしてはイマイチだが個性的なキャラ達が話を盛り上げる。
江國香織 つめたいよるに 著者デビュー短編集。日常の一コマを切り取ったようななにげない話が多い。 オシャレな雰囲気というところだろうか。 民話のような話もあった。
佐野洋 様々な別れ 短編集7編。男と女の別れがテーマになっている。 短編とはいえある事件や出来事を探っていくうちに真実があぶれだされ,別の1面がみえてくる。