明日は明日の風が吹いて……個人の日記帳です

アメリカンジョーク好きです

たまの読書感

阿刀田高 Aサイズ殺人事件

阿刀田高 Aサイズ殺人事件 事件が行き詰まると刑事の佐村が妙法寺住職方丈へヒントをもらいに行く。 碁を打ちながら事件の概略を説明し住職がいくつか,一見無関係と思われる質問をし,後日その回答を持っていくと住職が推理を披露する。

東野圭吾 ウインクで乾杯

東野圭吾 ウインクで乾杯 「香子の夢」の改題。コンパニオンとして働く香子が主人公。 同僚が殺され事件に巻き込まれ謎を解いていく。 トリック解明(遺書)は多少強引な気がした。

夏樹静子 黒白の旅路

夏樹静子 黒白の旅路 心中事件から始まり,生き残った女性が謎を解明していく。 後半で描かれているとあるテーマが犯人の意外性となっている。 またそのテーマは現在でも意味合いは変わっていない。 40年前作品で扱われているのには驚いた。 夏樹静子は社会性…

小杉健治 陰の判決

弁護士が主人公となり,冤罪の死刑囚を助けようと奮闘する。 2つの事件、2人の弁護士が軸となり話が進むが,関連性をもって意外な方向へ向いていく。

海堂尊 ナイチンゲールの沈黙(上)(下)

海堂尊 ナイチンゲールの沈黙(上)(下) 「チームバチスタの栄光」に続く2作目。医療の知識が無くても読み進めることができる。 入院患者の父親が殺され警察の手が入る。 サスペンスとしてはイマイチだが個性的なキャラ達が話を盛り上げる。

江國香織 つめたいよるに

江國香織 つめたいよるに 著者デビュー短編集。日常の一コマを切り取ったようななにげない話が多い。 オシャレな雰囲気というところだろうか。 民話のような話もあった。

佐野洋 様々な別れ

佐野洋 様々な別れ 短編集7編。男と女の別れがテーマになっている。 短編とはいえある事件や出来事を探っていくうちに真実があぶれだされ,別の1面がみえてくる。

山村美紗 花の棺

山村美紗 花の棺(山村美紗推理選集[第三巻]) 著書2作目の長編。キャサリン・ターナーシリーズ1作目。 トリックがいくつかちりばめられていて、それを解決する。 京都が舞台で探偵役が外国人という対比があり,外国人の視点で謎を解決する。 (日本人の先入観や…

内田康夫 死者の木霊

内田康夫 死者の木霊 著者のデビュー作。実際にあった事件をヒントに作ったそうだ。 解決したかに思えた事件に疑問を抱き続けた刑事が真犯人を探り当てる。 文章はかたいイメージがある。

阿刀田高 冷蔵庫より愛をこめて

阿刀田高 冷蔵庫より愛をこめて 時代を感じさせる時事的な単語も出てくるが,今読んでも楽しめる。 ブラックユーモアが主。落ちがありきたりに感じるものもあったが,語り口が絶妙で文章はうまいと思える。

高野和明 13階段

高野和明 13階段 無実の死刑囚を救い出すために刑務官と傷害致死で服役を終えた男とで調査を進める。 死刑制度のあり方,犯罪被害者の置かれる境遇等、考えさせられる部分がある。

西村京太郎 L特急やくも殺人事件

西村京太郎 L特急やくも殺人事件 4編の短編集。短編のため途中でのストーリーのどんでん返し等は無かったがそれなりに楽しめる。 会話「」も多く。文章も難しくなく速く読める。 「挽歌をのせて」 の容疑者は結局犯人だったのだろうか・・・

小杉健治 原島弁護士の愛と悲しみ

小杉健治 原島弁護士の愛と悲しみ 表題作(デビュー作)を含めた短編集。 主人公は弁護士,警察官,刑務官,精神鑑定をする精神医学者等で新鮮な感じだった。 ストーリーも意外性に富んでいてよかった。

連城三紀彦 変調二人羽織

連城三紀彦 変調二人羽織 文章が直截的でなく,少しわかりにくい部分もある。 短編集だがみな趣向が異なるので読み通せた。 著者のデビュー作。 どの作品もラストにひねりがあってそれなりには読めた。

高藤和夫 商社審査部25時 知られざる戦士たち

高藤和夫 商社審査部25時 知られざる戦士たち 審査部とは会社の取引先が倒産したりしないか危機管理をする部署らしい。 題にあるように"知られざる”仕事。 作者の経歴に基づいている話らしい。デビュー作。話があまりぴんと来ない部分もあった。 どのような…

夏樹静子 ガラスの絆

夏樹静子 ガラスの絆 人工授精等当時としては目新しくタイムリーな話題なのかもしれない。 (出版は昭和55年) 果たして物語のような心境の変化はありうるのか。 ドナー(精子提供者)が見ず知らずの5歳児に愛着を抱く等。 それを抜きにしても短編集としては面…

直感でわかるロジカルシンキング 伊藤辰夫

直感でわかるロジカルシンキング 伊藤辰夫 技術評論社 身近な事例で論理的な思考を見ていくとあるが事例が少ない。 合コンでもてない女、就職活動の面接でうまく行かないイケメン、が身近な例? 「わかる」「考える」「伝える」の3段階。データのつながりを…

湊かなえ Nのために

湊かなえ Nのために 事件の概略が最初に提示され関係者の証言(モノローグ)により少しづつ違う角度から事件の真相が判明していくのはこの作者のパターン。やるせない感じがいい。 ドラマ化もしているが見ていない。 登場人物はみなトラウマなりを抱えている。…

篠田節子 マエストロ

篠田節子 マエストロ 「変身-Metamorphosis-」の加筆修正・改題作品。女流バイオリニストをとりまく楽器商や楽器修理職員などを軸にストーリーが進んでいく。一流になりきれない苦悩等。 どん底に落とされてしまう。 初期の作品は順番に読んでいる。 絹の変…

重松清 ビフォア・ラン

重松清 ビフォア・ラン 読書のジャンルは推理小説やサスペンスが多いのでこういった作品もいいかと読んでみた。 重松清は初めて。 重松清のデビュー作。学生時代を懐かしんで読むにはいいのかもしれない。 1980年高校3年生の設定。推理小説とは違いまた読み…

パトリシアコーンウェル 真犯人

パトリシア・コーンウェルの 検屍官ケイ・スカーペッタ シリーズ 4作目 洋画のサスペンスといった感じでケイ・スカーペッタ(主人公)の私生活と検屍局局長としての生活がごちゃまぜになっている感がある。 外人の名前は名前から人物像をイメージして覚えてお…

東野圭吾 魔球

東野圭吾 魔球 青春推理となっていたので,学生が探偵役となって事件を 解決していくのかと思ったがそうではなかったのでよかった。

宮部みゆき レベル7

パーフェクトブルーは以前に読んでいた。 魔術はささやく 我らが隣人の犯罪 東京殺人暮色 も既読 レベル7は分厚い本で読み応えはあった。 ある事件をヒントにして小説の下地を作ってると 言われるとそうだなと思える。 記憶喪失の男女がある部屋で目覚め自分…

角田光代 佐野洋 勝目梓

その他読んだ本 角田光代 幸福な遊戯 角田光代の本ははじめて読んだ。 これだけではなんともいえない。他のも読んでみようかな。 佐野洋 すれ違い 佐野洋もはじめて読んだ。 短編の名手とのことで短編集だ。割と読み応えはある。 探してみたが著書リスト等な…

夏樹静子 天使が消えていく

夏樹静子 天使が消えていく 夏樹静子のデビュー作 主人公が取材先の病院で心臓疾患の乳児を見かけたことから始まる。 夏樹静子の文章は若干硬い気がするがデビュー作だからか…?! ほかの作品も読み進めようと思うが古い作品ほど探しづらかたっりする。 単行本…

篠田節子 [ブルー・ハネムーン]

推理小説ばかり読んでいたので毛色の違う 篠田節子の作品も楽しく読めた。 絹の変容 SFチックなデビュー作です。 贋作師 派手さはなくホラーチック? ブルー・ハネムーン 結婚詐欺師の活躍する推理小説。 だましてるはずがだまされている? 死人は出ませんが…

東野圭吾  11文字の殺人

東野圭吾も今人気のある作家ですね。 映画化された作品も何本か見ました。 発表順に読んでいるのでまだまだ初期の作品を読んでます。 放課後 は既読でブログに書いてありました。 その他読み終わった作品 卒業―雪月花殺人ゲーム トリックがややこしかった 白…

最近のお気に入り作家 湊かなえ

まとめて日記帳記入します。 何気に「告白」を呼んでみたところなかなか気に入りました。 推理小説ばかり読んでいたので新鮮に感じました。 その後,「少女」「贖罪」も読みました。読後のもやもや感がなんとも言えないですね。 独白,または日記や手紙文とい…

マラッカの海にきえた

山村美紗 徳間文庫 山村美紗のデビュー作 実は以前にも読んだことがある。 デビュー作家ら読んで行こうと思い5,6冊は読んだ気がするが どこまで読んだか分からなくなりさいしょから読むことにした。 1973年の江戸川乱歩賞の候補作とのこと。 古臭さも感じ…

パーフェクト・ブルー

宮部 みゆき (著) 創元推理文庫 宮部みゆきのデビュー作 元警察犬を主人公にした作品。 一応犬の視点から書かれている。 100ページを過ぎたあたりから事件に裏がありそうな 雰囲気になって広がりを見せる。 別々に進んでいた話も最後に一つになって終了。 予…