明日は明日の風が吹いて……個人の日記帳です

アメリカンジョーク好きです

2015-01-01から1年間の記事一覧

阿刀田高 Aサイズ殺人事件

阿刀田高 Aサイズ殺人事件 事件が行き詰まると刑事の佐村が妙法寺住職方丈へヒントをもらいに行く。 碁を打ちながら事件の概略を説明し住職がいくつか,一見無関係と思われる質問をし,後日その回答を持っていくと住職が推理を披露する。

東野圭吾 ウインクで乾杯

東野圭吾 ウインクで乾杯 「香子の夢」の改題。コンパニオンとして働く香子が主人公。 同僚が殺され事件に巻き込まれ謎を解いていく。 トリック解明(遺書)は多少強引な気がした。

夏樹静子 黒白の旅路

夏樹静子 黒白の旅路 心中事件から始まり,生き残った女性が謎を解明していく。 後半で描かれているとあるテーマが犯人の意外性となっている。 またそのテーマは現在でも意味合いは変わっていない。 40年前作品で扱われているのには驚いた。 夏樹静子は社会性…

小杉健治 陰の判決

弁護士が主人公となり,冤罪の死刑囚を助けようと奮闘する。 2つの事件、2人の弁護士が軸となり話が進むが,関連性をもって意外な方向へ向いていく。

海堂尊 ナイチンゲールの沈黙(上)(下)

海堂尊 ナイチンゲールの沈黙(上)(下) 「チームバチスタの栄光」に続く2作目。医療の知識が無くても読み進めることができる。 入院患者の父親が殺され警察の手が入る。 サスペンスとしてはイマイチだが個性的なキャラ達が話を盛り上げる。

江國香織 つめたいよるに

江國香織 つめたいよるに 著者デビュー短編集。日常の一コマを切り取ったようななにげない話が多い。 オシャレな雰囲気というところだろうか。 民話のような話もあった。

佐野洋 様々な別れ

佐野洋 様々な別れ 短編集7編。男と女の別れがテーマになっている。 短編とはいえある事件や出来事を探っていくうちに真実があぶれだされ,別の1面がみえてくる。

山村美紗 花の棺

山村美紗 花の棺(山村美紗推理選集[第三巻]) 著書2作目の長編。キャサリン・ターナーシリーズ1作目。 トリックがいくつかちりばめられていて、それを解決する。 京都が舞台で探偵役が外国人という対比があり,外国人の視点で謎を解決する。 (日本人の先入観や…

内田康夫 死者の木霊

内田康夫 死者の木霊 著者のデビュー作。実際にあった事件をヒントに作ったそうだ。 解決したかに思えた事件に疑問を抱き続けた刑事が真犯人を探り当てる。 文章はかたいイメージがある。

宮部みゆき 龍は眠る

宮部みゆき 龍は眠る 超能力(人の思考を読み取る等)を持っている少年を軸とし,主人公(雑誌記者)が事件に巻き込まれていく。 物語の進行上超能力が事件解決へ導くとかで無くよかった。

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花(特別篇)

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花(特別篇) 冒頭と最後は満男が出演し、寅さんを思い出しているが, それ以外は過去の作品の流用みたいだ。 シリーズとして終わってしまった。 上映当時(1997年)はもう平成だし、男はつらいよシリーズも昭和とともに去って…

阿刀田高 冷蔵庫より愛をこめて

阿刀田高 冷蔵庫より愛をこめて 時代を感じさせる時事的な単語も出てくるが,今読んでも楽しめる。 ブラックユーモアが主。落ちがありきたりに感じるものもあったが,語り口が絶妙で文章はうまいと思える。

男はつらいよ 寅次郎紅の花

男はつらいよ 第48作 寅次郎紅の花 特別編も1本あるが通常のシリーズでは最終作となった。 特に最終回という感じもせず終わった。 渥美清の逝去に伴いシリーズが続けられなくなったからだが…。 本来は50作で終わりとなる予定だったそうだ。 49作目で満男と泉…

筒井康隆 東海道戦争

筒井康隆 東海道戦争 SF短編集だが,東西冷戦が時代背景にあったりと多少古臭い感じがする。 それが持ち味かもしれないが,知識を詰め込んで頭でっかちな文章になっている感もある。

男はつらいよ 拝啓寅次郎様

男はつらいよ 第47作 拝啓寅次郎様 甥の満男は就職し,靴メーカーの営業職をやっている。 大学の先輩の妹と知り合いお互いまんざらでもなくいい仲になる。 寅さんと満男の二人が恋をして破局すると言うのが前回からの流れだ。 菜穂は最後満男を訪ねてやってく…

高野和明 13階段

高野和明 13階段 無実の死刑囚を救い出すために刑務官と傷害致死で服役を終えた男とで調査を進める。 死刑制度のあり方,犯罪被害者の置かれる境遇等、考えさせられる部分がある。

男はつらいよ 寅次郎の縁談

男はつらいよ 第46作 寅次郎の縁談 縁談とあるがお見合をするわけではない。 満男が就職活動に嫌気がさし,家出をして島で暮らす。 泉とは縁が切れたのか島で知り合った亜矢といいムードに。 これが伯父の血を引き継いだのか肝心なところで離島することに。 …

西村京太郎 L特急やくも殺人事件

西村京太郎 L特急やくも殺人事件 4編の短編集。短編のため途中でのストーリーのどんでん返し等は無かったがそれなりに楽しめる。 会話「」も多く。文章も難しくなく速く読める。 「挽歌をのせて」 の容疑者は結局犯人だったのだろうか・・・

小杉健治 原島弁護士の愛と悲しみ

小杉健治 原島弁護士の愛と悲しみ 表題作(デビュー作)を含めた短編集。 主人公は弁護士,警察官,刑務官,精神鑑定をする精神医学者等で新鮮な感じだった。 ストーリーも意外性に富んでいてよかった。

連城三紀彦 変調二人羽織

連城三紀彦 変調二人羽織 文章が直截的でなく,少しわかりにくい部分もある。 短編集だがみな趣向が異なるので読み通せた。 著者のデビュー作。 どの作品もラストにひねりがあってそれなりには読めた。

男はつらいよ 寅次郎の青春

男はつらいよ 第45作 寅次郎の青春 いつもの寅次郎らしい感じに戻った。 何作か前から劇中で徳永英明の歌が流れるようになったりもしてる。 すこしづつ様変わりしようとしていたのか。 初秋の風が漂うころ、宮崎県の油津にいた寅さんは、ふとしたきっかけで…

男はつらいよ 寅次郎の告白

男はつらいよ 第44作 寅次郎の告白 満男と泉を中心にストーリーが進んでいく。 泉が家出して追いかけるのが何回か続いている。 正月に突然満男を訪ねてきて満男が友達と出かけようとしていたところを 中止し友達を追い返すのもお約束。

男はつらいよ 寅次郎の休日

男はつらいよ 第43作 寅次郎の休日 満男編の第2弾 満男はいつのまにか大学入学していた。 その辺のドラマもあれば面白かったとは思うけども。 満男と恋人?の泉との関係を軸にストーリーが展開していく。 泉と満男は泉の父親に会いに行くが復縁が無理だと悟…

高藤和夫 商社審査部25時 知られざる戦士たち

高藤和夫 商社審査部25時 知られざる戦士たち 審査部とは会社の取引先が倒産したりしないか危機管理をする部署らしい。 題にあるように"知られざる”仕事。 作者の経歴に基づいている話らしい。デビュー作。話があまりぴんと来ない部分もあった。 どのような…

東川篤哉 密室の鍵貸します

東川篤哉 密室の鍵貸します 東川篤哉のデビュー作とのこと。 ユーモアミステリーとのことで会話等はリアリティーに欠けてしまうが 一応ストーリーは筋が通っている。 探偵が出てきてから展開が広がった感じだ。 犯人の動機が憶測でしか解明されていない。 登…

夏樹静子 ガラスの絆

夏樹静子 ガラスの絆 人工授精等当時としては目新しくタイムリーな話題なのかもしれない。 (出版は昭和55年) 果たして物語のような心境の変化はありうるのか。 ドナー(精子提供者)が見ず知らずの5歳児に愛着を抱く等。 それを抜きにしても短編集としては面…

直感でわかるロジカルシンキング 伊藤辰夫

直感でわかるロジカルシンキング 伊藤辰夫 技術評論社 身近な事例で論理的な思考を見ていくとあるが事例が少ない。 合コンでもてない女、就職活動の面接でうまく行かないイケメン、が身近な例? 「わかる」「考える」「伝える」の3段階。データのつながりを…

湊かなえ Nのために

湊かなえ Nのために 事件の概略が最初に提示され関係者の証言(モノローグ)により少しづつ違う角度から事件の真相が判明していくのはこの作者のパターン。やるせない感じがいい。 ドラマ化もしているが見ていない。 登場人物はみなトラウマなりを抱えている。…

篠田節子 マエストロ

篠田節子 マエストロ 「変身-Metamorphosis-」の加筆修正・改題作品。女流バイオリニストをとりまく楽器商や楽器修理職員などを軸にストーリーが進んでいく。一流になりきれない苦悩等。 どん底に落とされてしまう。 初期の作品は順番に読んでいる。 絹の変…

男はつらいよ 寅次郎心の旅路

男はつらいよ 第41作 寅次郎心の旅路 初の海外旅行。無理やりマドンナを登場させたという印象もある。 どことなく海外では寅さんらしさが発揮できていない気がする。 日本語しか話せないのでどうしても外人との交流がなく海外でも 日本人とのやり取りしかな…