明日は明日の風が吹いて……個人の日記帳です

アメリカンジョーク好きです

「発掘! あるある大事典II」うち切りの騒動

納豆ダイエットはウソ、「あるある大事典」がねつ造で打ち切りも。
http://www.narinari.com/Nd/2007016979.html?xml

内容:
フジテレビ系の情報番組「発掘! あるある大辞典II」で「納豆がダイエットに効果的」と紹介されたのをきっかけに、全国のスーパーやコンビニから納豆が姿を消したのは先日もお伝えしたとおり。「あるある大事典」で取り上げられた食材が放送翌日に飛ぶように売れる例はこれまでいくつもあったなりが、今回の納豆は小売店からメーカーに通常時の3倍もの注文が殺到するなど、異常な売れ行きになっていたなりよ。そのため、「納豆騒動」を新聞やテレビが大きく取り上げ、結果としてさらに騒動は加熱していたなりよね。

でも、この騒動。思わぬ形で幕を閉じることになりそうなり。きっかけは1月16日に発売された「週刊朝日」の「納豆ダイエットは本当に効くの?-『発掘!あるある大事典II』が絶賛」という記事。この記事の作成過程で取材を受けた関西テレビが社内調査を実施したところ、データや登場した大学教授のコメントなど計5件をねつ造していたことが判明したなりよ。視聴者への「お詫び」と共に、番組ホームページに掲載されたねつ造個所は以下のとおり。

◎「発掘! あるある大事典II」のねつ造個所
(1)被験者がやせたことを示す3枚の比較写真で、被験者とは無関係の写真を使用。
(2)テンプル大学アーサー・ショーツ教授のコメントで、本来発言していない内容を日本語訳として表示。
(3)コレステロール値、中性脂肪値、血糖値についての測定は行っていないにも関わらず、納豆効果によって数値が改善したと放送。
(4)納豆を朝2パックまとめて食べた場合と、朝晩1パックずつに分けて食べた場合の比較実験の結果は架空のもの。
(5)被験者のDHEA量の測定をしていないにも関わらず、架空の数字を放送。また、DHEA量と年齢の関係を示すグラフを許可なく引用。

よくテレビ番組は演出と虚構(やらせ、ねつ造)の境界線が曖昧だと指摘されることがあるなりが、「あるある大事典」は実験データや発言内容の改ざんといった悪質なもので、明らかにねつ造の部類。社会的に影響力の大きいテレビ局としてあるまじき行為だけに、今後継続される社内調査の結果如何によっては、番組の打ち切りもやむなしといった感じなりよ。今回はたまたま「週刊朝日」が動いたことがきっかけで発覚したなりが、過去にもさかのぼって調べていけば、ひょっとすると同様のねつ造が行われていたかもしれないなりよね。

この「納豆騒動」の顛末に振り回される形になったのが納豆メーカー。急激に増えた需要に対応するために増産体制を整えた企業もあるほか、生産遅れに対する苦情が殺到したために、新聞に「お詫び」の全面広告を出した企業もあるなりよ。盛り上がった納豆消費が「ねつ造」によって冷え込むのは確実で、追加投資分の回収は難しいと言わざるを得ないなりね。

なお、21日に放送予定だった「あるある大事典」は休止。爆笑問題司会の情報番組「スタメン」を1時間前倒しで放送し、番組の冒頭で一連の経緯を説明するようなりよ。何が語られるのか、注目しておきたいなり。


「あるある」はたまたまテレビがついていたらちょっとみたことある程度です。でも新聞のラテ欄で番組内容みたりして怪しいんじゃないかなとは思っていました。データを捏造してるとまでは思っていなかったけども…理由は以下説明していきます。

本当にその効果で痩せたのか?
こういった(健康)情報番組は「あるある大辞典」以外にもいくつかありますが番組内で行なわれる実験は,例えばダイエット効果であれば「○○で××の効果があってやせるという「学説ありき」でそれを実証するために行なっているに過ぎないと思ってました。

ただし,厳密な意味での実験としての統制は取れていないのでダイエット効果ありとの結果が出ても実際の効果はそれほどないだろう位に感じてました。
実験といってもせいぜい長くて2週間くらいだろうし,被験者(実験に協力する人)は結果は公表されると思うとその間だけは,間食をさけたり普段より意識して体を動かすようにするかもしれません。体重は厳密に測っても,その他は被験者の自己申告なんだろうし本当にその食品を摂取する以外,今までと変わらない生活を送っていたのかも疑わしいです。

一時的にやせるのであれば食事制限は一番効果があります。
摂取カロリーと消費カロリーのバランスがつりあった状態がその時の体重です。
太り過ぎっていうのは得てして普段の食事での「食べ過ぎ」によるものですから。

ダイエット効果をうたうのは○○の食品がいいと言った短絡的な紹介がほとんど。
食べ物だったら必ず栄養素を含むし,何かしらの体への影響はあるんだから体にはいいものです。こじつけようと思えば何でもダイエットにも結びつくでしょう。しかも食事制限してその食品を食べつづければ(栄養は偏っても)食事制限の効果が効いて当然痩せます。


次に被験者について以下のようなトピックもありました。



「あるある」番組出演者は業者から派遣されていたプロだった (ゲンダイネット)
http://news.www.infoseek.co.jp/entertainment/story/04gendainet07022066/

発掘!あるある大事典II」の捏造問題はいまだに収拾の気配さえない。ところで、テレビの前の視聴者はこの番組の出演者(被験者)を一般人、つまりズブの素人だと思っているだろう。だが現実は違う。被験者はすべて“仕込み”。いわばプロと呼べるような人たちなのだ。日刊ゲンダイ本紙に出演の体験を語ってくれたのは06年8月6日放送の「薄毛対策」で“エキストラ”として出演した40代のA子さん。以下、彼女の“告白”を紹介しよう。


「あるある」には、登録していたエキストラ派遣業者に紹介されて出演しました。それまでにも「中性脂肪が気になる方募集」といったオファーが何度かありました。でも、「あるある」は同じ人が続けて出ると視聴者に不自然と思われてしまうという理由で、半年に1回しか出演できないという決まりがあるんです。私はどの特集に出るかを慎重に選び、その結果、興味があった「薄毛対策」を選んだのです。ギャラですか? 1回で約3000円。これがエキストラの相場です。

 撮影当日、向かったのは東急東横線沿いにある休診日の町医者。扉を開けると、番組制作会社のスタッフが8人と“エキストラ”が15人ほどいました。なぜエキストラだと分かったかというと、収録の合間に皆でコッソリと情報交換したからです。その場に居合わせた女性7人くらいで、「○○という番組はギャラが高いらしいわ」「○○の局弁当はおいしいわよ」なんてヒソヒソ話をしました。

“仕事”は簡単でした。普段のシャンプーの仕方などについてのアンケートに答え、頭皮の様子をカメラで撮影して医者のアドバイスを受けるだけ。ただ、その日、アドバイスしてくれた女医さんには少しガッカリでしたね。「帽子をかぶれ」とか紋切り型のアドバイスばかりで。「本当にお医者さん?」て疑問に思っちゃいました。

「あるある」の打ち切りですか? 私たちエキストラにとって、ちょっぴり残念ですね。楽チンな仕事だったので。スタッフは“仕込み”に慣れていて、阿吽(あうん)の呼吸でスムーズに仕事をすることができたし、拘束時間は3時間程度でしたから。

 余談ですが「あるある」では血液検査や自宅撮影に協力すると、ギャラに色をつけてもらえたらしいです。私にはそれがなかったから残念です。

被験者のプロって何?
出演に対して対価としてお金を払う事は特に問題はないと思います。

果たしてこういった実験に無償で協力したがる人がいるでしょうか。(きちんと実験を行なえば)2,3日~数週間時間を取られるわけです。
医薬品を開発し認可を得る前に治検(簡単に言うと人体実験)を行ないますが,かなりの高額の報酬を貰えます。雑誌のアンケートも抽選で商品をプレゼントという成果がないとだれも葉書送ったりしませんよね。

業界にはテレビ番組の観覧者やエキストラの派遣に特化した人材派遣会社が2社あります。
観覧というのは番組の収録風景を見学し,拍手をしたりして盛り上げるバイトです。番組内で観覧者を募集していないのにスタジオに見に来ている人がいて不思議に思ったことありませんか。
エキストラはドラマのチョイ役等の仕事をしたりします。エキストラの方は観覧よりもグレードがちょっと上でちゃんとした登録が必要で仕事をするにあたって審査があったりします。※観覧の仕事はほぼだれでもできる。
エキストラの扱いで「あるある大辞典」の被験者を募集しているのを見た事あります。
※前述の会社がネットで募集情報を定期的に載せてました。

自分が「あるある大辞典」の(被験者)募集を見たとき応募者の条件は年齢と性別,あと太りぎみの方,2,3日時間の取れる方と条件があったと思います。番組制作会社であれば人を集めるとなるといつも使っている前述の会社に人集めを頼んでも不思議はないです。短期間で実験対象の条件に合いかつ番組収録を行なう平日昼間に時間取れる人となるとなかなか見つかりません。エキストラ…といっても(本来なら)演技力を求めているわけではないでしょう。エキストラに登録している人だと身元のはっきりとしている人というのもあったと思います。

製作者側の実験の進め方や捏造が問題なだけです。なのでゲンダイネットが「プロだった」と表現するのもどうかなと思いました。


科学的根拠のない血液型性格判断をとりあげるとは
たしか「あるある大辞典」か前身の「あるある大辞典」だったと思いますが,「血液型スペシャル」と題して血液型別の子供の育て方を検証といったような内容をやってました。医学的・心理学的には血液型と性格は関連なしというのが定説です。ABO式の血液型の分類は赤血球の表面のタンパク質の並び方がちょっと異なるだけです。関連あると主張する学者がいればかなり異端視されます。

番組ではA型の子供はどう行動するかB型の子はどうかとこっそり反応を撮影してました。個人差の範疇の性格を血液型別の特徴であるかのような紹介をしていたのを見てこの番組はあんまり信用できないと確信しました。

医学者の話も引用されてました。「血液型によって病気に対して抵抗力に差が出て性格に違いがでるかもしれない」みたいな内容でしたが番組では性格が決定付けられる根拠にしてました。この医学者の発言も意図した内容とは異なりいいように編集されてしまったのかもしれませんが。


演出の範囲を超えた今回の捏造発覚。番組打ち切って当然でしょう。