明日は明日の風が吹いて……個人の日記帳です

アメリカンジョーク好きです

猟奇的な彼女

イメージ 1

原題: MY SASSY GIRL/BIZARRE GIRL
製作年度: 2001年
上映時間: 122分
 性格の優しい大学生のキョヌは夜の地下鉄ホームで美しい“彼女”と出会う。でもその時“彼女”は泥酔状態。酔っぱらい女は嫌いだったが、車中で倒れている“彼女”を放っておけず仕方なく介抱してホテルへ運ぶ。ところがそこに警官がやってきてキョヌは留置場で一晩を過ごすハメに。翌朝、昨夜の記憶のない“彼女”は怒ってキョヌを電話で呼び出した上、詰問するのだった。しかし、これがきっかけで、そのルックスとは裏腹にワイルドでしかも凶暴な“彼女”に振り回される、でもキョヌにとっては楽しい日々が始まるのだったが…。


「猟奇的」とあるので『シリアル・ママ』(1994)のようなブラック・ユーモアの作品かと思い期待せずにみたら意外に良かった。

彼女は気が強く,キョヌは振りまわされっぱなし。
キョヌはそんな彼女は深い悲しみを隠して強がっていると感じ癒してあげたいと思う…。

前半戦,特に遊園地のシーンなどはなんだかなぁと思ってたけど…
後半戦,延長戦とはいるにつれて
彼女の心の綾が語られていく…
キョヌのえらいところは何だかんだ彼女を見捨てないところ。
彼女も強がってはいるが次第に心が氷解していくのがわかる。


運命的でありながらもなぜ彼女がキョヌを振りまわしていたのか?
最後に一応,関係性はみえてくる。

そして遠回りしたけどよかったねって感じでしょうか。


大学生のキョヌ(チャ・テヒョン)は、電車内で酔っ払っている「彼女」と出会う。意識のない「彼女」をほっておけず、仕方なくホテルへ運ぶが、そこへ突然警官が現れた。翌朝、留置所から出たキョヌに「彼女」からの呼び出しが…。「私に何をしたのよ!」と問い詰める「彼女」に、キョヌは昨夜のいきさつを話し、キョヌと「彼女」の不思議な関係が始まった。見た目と違って気が強く、ワイルドで強引な「彼女」に振り回されるキョヌだったが、その真っ直ぐな瞳に、次第に特別な感情を抱いていく。

「猟奇的」って、サイコな事件でも起こるのか…? と思いきや、実はハートフルなラブ・コメディという、意外性が魅力の本作は、ちょっぴり不思議な男女の仲をキュートに描いた作品。インターネットに掲載された、実話を元に作られたコメディだ。男の子がどんどん気弱になり、女の子がどんどん強くなっている社会情勢は、日本も変わりないけれど、この「彼女」は普通以上に辛口。

殴る蹴る、叫ぶ脅す怒鳴り散らす…その清楚な容姿からは似ても似つかない暴れん坊ぶりを発揮する。「猟奇的」とはいいながら、それは韓国独特の意味で、個性的、面白くて突拍子もない、といったプラスのイメージに使われている。ボンボン育ちの甘ちゃん学生キョヌが、知らず知らず「彼女」に鍛えられて(?)いく姿が微笑ましく、運命的とも呼べる2人の関係に、何だか暖かな気分にさせられる。