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町で一番のお金持ちと言われている富蔵さんは、しまり屋で有名です。
が、平田さんは何とか寄付をしてもらおうと、訪ねてみました。
「わたくし、21世紀の町を守る会の代表です。ぜひ寄付をお願いします」
「なにい。わしに寄付だと?」
「はい、ぜひお願いしたく・・」
「いいか。よく聞きなさい。先月、わしの母親が倒れて入院した。
起き上がることもできず、24時間誰かが付きっきりで見てなきゃならん」
「えっ。そ、そんなことが・・。知りませんでした」
「それだけじゃない。先週、わしの兄が交通事故にあって、ひどいけがをした。
職も失い、一生介護が必要だ。更にわしの妹だが、今週、亭主がおぼれ死んだ。
保険にも入ってなかった。妹は育ち盛りの子供を8人抱えて、これから生活せにゃならん」
「そんな大変な事情があったとは。申し訳ありません、寄付はいいです・・」
「当たり前だ!誰にもびた1文出さなかったのに、寄付なんかできるか!」
が、平田さんは何とか寄付をしてもらおうと、訪ねてみました。
「わたくし、21世紀の町を守る会の代表です。ぜひ寄付をお願いします」
「なにい。わしに寄付だと?」
「はい、ぜひお願いしたく・・」
「いいか。よく聞きなさい。先月、わしの母親が倒れて入院した。
起き上がることもできず、24時間誰かが付きっきりで見てなきゃならん」
「えっ。そ、そんなことが・・。知りませんでした」
「それだけじゃない。先週、わしの兄が交通事故にあって、ひどいけがをした。
職も失い、一生介護が必要だ。更にわしの妹だが、今週、亭主がおぼれ死んだ。
保険にも入ってなかった。妹は育ち盛りの子供を8人抱えて、これから生活せにゃならん」
「そんな大変な事情があったとは。申し訳ありません、寄付はいいです・・」
「当たり前だ!誰にもびた1文出さなかったのに、寄付なんかできるか!」