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アメリカンジョーク好きです

男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋

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製作年度: 1982年
監督: 山田洋次
上映時間: 110分
解説
今までふられ続けて来た寅さんが、なんと美人にほれぬかれるシリーズ第二十九作。寅次郎を戸惑わせるマドンナにいしだあゆみを迎え、脚本は「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌」の山田洋次朝間義隆の共同執筆、監督も同作の山田洋次、撮影も同作の高羽哲夫がそれぞれ担当。


寅さんはかがりが寅さんの元を尋ねてきてデートの申し込みをされて舞い上がっている。
いざデートとなると甥っ子の光男を連れて行くなど真正面から女性と向き合うことができない。
生育歴などみるとトラウマがあって素直に行動できないようだ。
過去の作品でも触れられているが生まれて母親の元を離れ叔父夫婦に引き取られている。母親に逢いに行く話しもあるが心の中には母親に無条件で愛されるという感覚がないままではないのだろうか。
意識していないと女性に軽口をたたいたり、結構うまく行っている。
デートではほとんど口もきけず光男に話をふるなどもうだめだめ。


このころの作品から光男のセリフも増え,寅さんとともに光男の成長も描いていくようになっているのだろうか。


あらすじ
葵祭でにぎわう京都、加茂川べりで休んでいた寅次郎は、ひとりの老人と知り合った。孤独な感じの老人に寅次郎は声をかけ慰め、それがうれしかったらしく先斗町の茶屋に寅次郎を誘った。老人は加納という有名な陶芸家だった。酒に酔い、翌朝、寅次郎は加納の家で目がさめ、その立派さにびっくりしてしまう。そして加納家のお手伝い・かがりと会う。かがりは丹後の生まれで、夫は五年前に病死、故郷に娘を置いてきていることを知った。加納は弟子の蒲原とかがりが夫婦になることを望んだが、蒲原は他の女性と結婚するといい、それを聞いたかがりは丹後へ帰ってしまった。旅に出た寅次郎、足がむいたのは丹後。かがりは思いのほか元気だった。その夜、偶然二人きりになってしまい、まんじりともしない一夜を過ごした。そのことを気にしつつ、東京に帰った寅次郎。再び旅に出ようとした矢先、かがりがとらやを訪ねて来た。帰りぎわに鎌倉の紫陽花で有名な寺で待っているという手紙をにぎらされた。当日になると一人では心細いと、甥の満男を一緒に連れて出かけた。満男を同行した寅次郎をみて、かがりの表情には落胆の色が浮かんだ。【鎌倉から江の島への間、かがりは胸のうちを寅次郎にぶちまけるチャンスもなく、そのまま丹後に帰ってしまった。かがりの心を知りながらそれに応えられない哀しさを酒でまぎらわそうとした。かがりは本当は寅次郎が好きだったのでは、と言うさくらに、あんな美人で賢い人が俺のようなヤクザを思うわけがないといってとらやを後に旅立っていった。数日後、さくらのもとにかがりから故郷で元気に働いているとの便りが来た。そのころ信州の古い宿場で寅次郎は瀬戸物を売っていた。加納の名をかたっている寅次郎の前にひょっこり姿をあらわしたのが寅次郎のさすらいの生活にひかれて旅に出た加納だった。フーテンの寅さんと人間国宝・加納の屈託のない声が信州の山々にこだましていた。