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<人体の不思議展>「死体」展示で苦痛 京都地裁に提訴

人体の不思議展>「死体」展示で苦痛 京都地裁に提訴
毎日新聞 1月21日(金)8時32分配信

 京都市勧業館みやこめっせ(同市左京区)で開催されている「人体の不思議展」で多数の「死体」が展示され、平穏に生活する権利を侵害されたとして、会場から150メートルの所に住む京都工芸繊維大の宗川吉汪(そうかわ・よしひろ)名誉教授(71)が20日、主催者の同展実行委員会に1万円の慰謝料を求める訴訟を京都地裁に起こした。

 訴状によると、同展は死体を特殊加工した標本を展示。法律で定めた保存許可を京都市から取っておらず、違法な展示で精神的苦痛を受けたと主張している。厚生労働省は標本が死体に当たるとの見解を示している。

 一方、訴状で実行委の代表とされた男性は毎日新聞の取材に対し「私は無関係。(実行委の)連絡先は教えられない」としており、訴状の送達を巡って混乱する可能性もある。

 報道各社には同日「標本は展示用プラスチック解剖標本として中国から輸入したもの。厚生労働省見解については事実確認中」とする実行委名のファクスが届いた。しかし、代表者や連絡先などは明示されていない。
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昔,といっても15年ほど前ですが行った事あります。
場所を変えて年中あちこちで開催していた気がします。

人が輪切りになっていたり,妊婦のお腹の中の赤ちゃんの様子も縦半分になった断面でみれました。
盛況で人の入りはすごかったです。
遺体は生前に(もしくは家族が)献体の意思表示をしていた人で,死刑になった人もいたとたしか会場内の説明書きであったと思います。

特殊加工は血液の代わりに特殊な溶剤をしみこませて腐らないようにしているそうでみたところ蝋のようにつやつやとしてみえました。

一応血管のみの標本とかもあり確かに人体の仕組みがみれますが、それが本物の遺体であるというのが物珍しく人が集まっていたんだと思います。

しかしなぜ訴えたのでしょうか。
19日の記事を読んでみました。

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「人体展で苦痛」提訴へ 京都の名誉教授「会場に死体、生活侵害」
産経新聞 1月19日(水)15時24分配信
抜粋
 損害賠償額については検討中で、原告側代理人は「今回は違法状態を世間に訴えることが目的」としている。訴状では、同展で展示されている標本を「死体」とし、解剖した死体を同展の開催時間帯以外も会場内に置いておくことが、死体解剖保存法に規定されている「保存」にあたると指摘。死体を保存する場合は、開催地の京都市長の許可が必要だが、「申請がされておらず同法違反にあたる」として、同展の開催自体が違法だと訴えている。

 宗川名誉教授は「展示されている奇抜なポーズをとった標本の場合は、死後硬直前に薬品づけにしなくてはならず、死者の尊厳を冒涜(ぼうとく)している。当初は学術的な要素が強かったが、次第に商業性が強くなり、生命倫理的に非常に問題だ」と指摘している。

 同展をめぐっては近年、輪切りにした人体や臓器などを展示する手法が問題視され、後援を取りやめる企業や団体が相次ぎ、抗議運動も活発になっている。
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確かに商業性は強いと思います。
臓器や輪切りの胴体(メタボ診断のMRI画像みたいな感じ)などはそれほど抵抗はないですが,縦に真っ二つにされている遺体は歯が見えたり目玉もあるのでちょっとグロテスクな感じがしてしまうかもしれないですね。

遺体を保存するのに許可が必要とは知らなかったです。そこらへんは詳しくないのだけど人が死んだら死亡届を出して火葬の許可をもらって遺灰になれば単なるモノになってしまうのかと思っていました。
この場合は死亡届けは出しているだろうし特別な許可をもらって特別な処理しているから単なるモノになってしまっているのかと…。

しかしそうなると国立科学博物館ではミイラを展示しているがあれも遺体として届け出しているのでしょうか?博物館にあるミイラは女性です。股間にガムテープが貼ってあります。(昔は貼ってなかったですが)