明日は明日の風が吹いて……個人の日記帳です

アメリカンジョーク好きです

山村美紗 花の棺

山村美紗 花の棺(山村美紗推理選集[第三巻])

著書2作目の長編。キャサリンターナーシリーズ1作目。
トリックがいくつかちりばめられていて、それを解決する。
京都が舞台で探偵役が外国人という対比があり,外国人の視点で謎を解決する。
(日本人の先入観や常識にとらわれずに謎にアプローチする)

文庫本が見つからなかったため選集を読んだ。

宮部みゆき 龍は眠る

宮部みゆき 龍は眠る

超能力(人の思考を読み取る等)を持っている少年を軸とし,主人公(雑誌記者)が事件に巻き込まれていく。
物語の進行上超能力が事件解決へ導くとかで無くよかった。

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花(特別篇)

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花(特別篇)

冒頭と最後は満男が出演し、寅さんを思い出しているが,
それ以外は過去の作品の流用みたいだ。
シリーズとして終わってしまった。
上映当時(1997年)はもう平成だし、男はつらいよシリーズも昭和とともに去ってしまったという感じだ。




ストーリー
寅次郎ではなく、満男の夢から始まる。セールスマンとしてサンプルをいっぱいカバンに詰めて日本各地を飛び回わり、時には安宿に泊まることもある満男は、最近、同じ旅の空の下にいる伯父の寅さんのことをよく思い出していた。満男は特に印象深かったリリーの夢を見る。二人とも世間には特にいらない存在だということを自覚していた。「リリーさんがお兄ちゃんのお嫁さんになってくれればどんなにいいか」とさくらが話し、リリーもその気になっていたことなど思い出す。

キャバレーに印刷の配達に行った博が結婚もしないままでいるリリーとばったり会う。とらやで噂していると寅から電話。満男も小学生の頃の話だ。水元公園のアヤメを見にピクニックに行こうとすると寅が帰ってくる。喧嘩して出ようとすると那覇にいるリリーからの速達が届き、病気で死ぬ前に会いたいという。寅は大嫌いな飛行機に乗るのを拒否するが、スチュワーデスたちに説得されて乗って、リリーのいる沖縄の病院へと急ぐ。寅の献身的な看病でリリーの体はみるみる回復し、彼女が退院した後、寅はリリーの療養のために間借りをして同棲生活を始めた。寅は水族館へ行って高志の妹とふらふら、リリーはキャバレーを回るが不景気で仕事がない。「今日はどうしてるんだろう、あの男」というと、近所の高志が心配してくれる。貯金もなくなり、歌手に戻るというのに反対。「男の世話にはならないよ。夫婦だったら別よ」、そして「あんた女の気持ちなんか分からないのね」と涙。高志がかばうと「おめえらできてるな」と、カタギの生活に慣れないふたりは、お互いを好きでいながら、喧嘩別れをしてリリーは突然いなくなる。柴又で行き倒れ!飲まず喰わずで帰った寅だった。リリーがハイビスカスの花をもって柴又に現れ、「私幸せだったあの時」「リリー、俺と所帯持つか?」というとリリーは「変な冗談いって」とかわす。柴又駅で「また病気になったら来てくれる」「当たり前だ」といい、「幸せになれよ」と別れる。

旅先で二人はばったり。

「20年近く前の話で、その後いろんなことがあったけど、その話はまた」と満男が語り、「終」。

阿刀田高 冷蔵庫より愛をこめて

阿刀田高 冷蔵庫より愛をこめて

時代を感じさせる時事的な単語も出てくるが,今読んでも楽しめる。
ブラックユーモアが主。落ちがありきたりに感じるものもあったが,語り口が絶妙で文章はうまいと思える。

男はつらいよ 寅次郎紅の花

男はつらいよ 第48作 寅次郎紅の花

特別編も1本あるが通常のシリーズでは最終作となった。
特に最終回という感じもせず終わった。
渥美清の逝去に伴いシリーズが続けられなくなったからだが…。

本来は50作で終わりとなる予定だったそうだ。
49作目で満男と泉が結婚し,50作で寅さんが死んでしまうとか。


本作では…。
寅さんとリリーはお似合いだと思うがお互い意地っ張りでつかず離れずという感じ。
満男は泉の結婚を妨害してしまい返って仲が進むことに。



阪神淡路大震災の直前、神戸から連絡があって以来、寅さんは音信不通。さくらや、おいちゃん、おばちゃん達は心配していた。一方満男は、久しぶりに訪ねて来た泉(後藤久美子)から、結婚の報告を受けてショックを隠せない。ヤケをおこして、岡山県津山市での泉の結婚式をメチャクチャにしてしまう。失意の満男は、奄美大島加計呂麻島で出会った女性の親切で、彼女の家の世話になることに。その女性はリリー(浅丘ルリ子)で、なんと寅さんはそこで同棲していた…
 26年間に48作続いて来た『男はつらいよ』シリーズ最終作となった『寅次郎紅の花』は、第25作『寅次郎ハイビスカスの花』以来、四度目の登場となる浅丘ルリ子演じるリリーが登場。しかも寅さんは奄美大島でリリーと同棲。かつてさくらが夢見た寅さんとリリーの結婚は、現実のものとなるのか? そして五回目となる後藤久美子演じる泉と満男の関係は? シリーズ大団円に相応しく、二つの恋の行方が、幸福な気分のなかで描かれてゆく。阪神淡路大震災の被災地に立つ寅さんの「皆様、本当にご苦労様でした」という言葉は、俳優・渥美清の最後の台詞となった。