明日は明日の風が吹いて……個人の日記帳です

アメリカンジョーク好きです

A.I.

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製作年度 2001年
製作国・地域 アメリ
上映時間 146分

あらすじ(Yahoo!ムービーより)
スタンリー・キューブリックが長年温めてきた企画をスティーヴン・スピルバーグ監督が映画化したSF人間ドラマ。近未来。人々の周りには彼らをサポートするために造られたロボットがあふれていた。外見は人間と変わらないロボットたちだが、唯一、感情だけが欠けていた。しかしある時、不治の病にかかった少年の代わりに夫婦に与えられた子供のロボットに、実験的に愛をプログラムする試みが初めて行われた。少年は夫婦の愛情に包まれ生活を送るのだったが……。



母から愛される事を願ったロボットの話。

親(持ち主)にたいして愛を(一生慕いつづけるよう)プログラム
されているロボット。試作品の1号機。

母親は息子が意識不明で意志疎通が難しく寂しさ紛れに解除不能
のスイッチをいれてしまいます。
でも,回復して息子が帰ってくるんですよ。
様様な誤解から息子に危害を与えてしまうと危惧された上で捨てられます。
スクラップにするのは忍びなく捨てます。
1時期はいくら愛情があったとしてもこの時点でいらなくなったの
ならきちんと何らかの処置をすべきだったと思う。
メーカーに持っていき事情を話し特別にメモリー
リセットするとか何かできたと思うのですが。
飼えなくなったペットを捨てるのと一緒じゃん。
結局はもう愛はなかったのでは。

教訓はペットは最後まで責任を持って飼いましょうということか。


このような野良ロボットは他にもいてスクラップ品の
ごみ捨て場に集まってきます(笑)
駆除する者もいて捕まえてはクスラップショーにだして
破壊していきます。
人間の優位性を示したいばかりにロボットをリンチに
かけてるんですよ。

主人公もつかまるものの,何とか逃げ出します。愛をプログラム
されているが,愛するだけでなく愛されたいと願ってます。

ピノキオの話が刷り込まれているとはいえ人間になれば愛される
と思ってブルーフェアリーをもとめ巧みに誘導され開発者のところ
までいきます。


ピノキオとは…
子どものいないゼペット(じいさん)が作った木のあやつり人形。ブルー・フェアリーはピノキオに生命を与え、世の中の善悪を教えるためにジミニー・クリケット(ピノキオの良心役のコオロギ)をつけた。ピノキオが人間の子どもになるための条件は、勇気と優しさを身につけること。(ペテン師)ファウルフェロー(悪いキツネ)やギデオン(ファウルフェローの子分のネコ)たちの誘惑に負けそうにもなるが、クライマックスでモンストロ(「海の怪物」と恐れられている巨大なクジラ)に飲み込まれたゼペットを、命がけで救い出し、人間の子どもになった。



自分はユニークな存在と思っていたロボット。大量生産される
事を知ってしまう。
人ってよく同じ人は2人といない…人それぞれいい所がある…
なんて言い方されますがまったく同じ人物が沢山いるってなると
自分の存在価値って揺らいでくるんでしょうね。
結局,ピノキオにはなりきれませんでした。

母と子の愛情を描きたかったのか。
ロボットと人間の間にある深い溝を描きたかったのか。
心を持ってしまったロボットの悲しさを描きたかったのか。
テーマがあるんだろうけどいまいち絞り込めていないため結末が中途半端に思えてしまった。

※ラストは感動的ではあります※

参考
アイザック・アシモフ(SF作家)の提唱したロボット三原則

第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また何も手を下さずに人間が危害を受けるのを黙視していてはならない。

第二条 ロボットは人間の命令に従わなくてはならない。ただし第一条に反する命令はこの限りではない。

第三条 ロボットは自らの存在を護(まも)らなくてはならない。ただし、それは第一条、第二条に違反しない場合に限る。