明日は明日の風が吹いて……個人の日記帳です

アメリカンジョーク好きです

カルネアデスの板


古代ギリシアの哲学者、カルネアデス(Carneades)が出した問題と云われる。
カルネアデスの舟板」とも言う。


紀元前2世紀のギリシャで、船が難破し、乗組員は全員海に投げ出された。
ある男が命からがら、一片の板切れにつかまったが、そこへもう一人、
同じ板に掴まろうとする者が現れた。しかし、二人も掴まれば「板が
沈んでしまう」と考えたその男は、後から来た者を突き飛ばして、
おぼれさせてしまった。男は助かり、この事で裁判にかけられたが、
罪にはかけられなかった。

日本の法律でいえば刑法37条の「緊急避難」に該当する。


思うに…
非常時には自分だけ助かろうとしても許されるってこと
でしょうか。
映画「タイタニック」でも似たような場面ありましたね。
自己犠牲で感動の場面かな…。
究極的に命の危険に晒されていれば自分を守るのが精一杯。
恋人だったら広い意味で自分の一部だから自分でなくても
恋人が生き延びればOKということかもしれないですね。


詳しくは知らないんですが(汗)利己的な遺伝子の話しを思い出します。
リチャード・ドーキンスが自著『利己的な遺伝子』で提唱してます。


Wikipedia 利己的遺伝子 より抜粋

『我々人間を含めた生物は遺伝子が自らのコピーを残すために作り出した
「乗り物」に過ぎないということになる。コピーを残す効率に優れた
「乗り物」を作り出せる遺伝子が、結果として今日まで存続してきたと
言えることになるのである』
実例『利己的な遺伝子という概念でよりすっきりと理解ができる現象も
存在する。その一例が、ミツバチの働きバチなど、社会性昆虫における
不妊階層がみせる利他的な行動である。自らは子孫を残さずひたすら
女王バチに献身する働きバチの行動に、どのような生物学的利益が
あるのか? 
 利己的な遺伝子の立場からはこう説明できる。働きバチの持つ
利他的遺伝子(利他的な行動をとらせる遺伝子)にとって、同じ遺伝子
を持つ(可能性が高い)女王バチの繁殖を助けることは、結局自分自身の
コピーを増やすことになるのである。』


非常時には本性が現れるっていいますしね。
非常時でなくても見知らぬ人に対する態度を見ればその人がどんな人か
分かりますよ。
知りあいには優しいけど見知らぬ人にはひどいこと言ったり
したりする人は心のそこでは知り合いに対してもそういう感情を
もっているでしょう。たぶん。抑えてるだけです。