明日は明日の風が吹いて……個人の日記帳です

アメリカンジョーク好きです

マッド・シティ

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製作年度 1997年
製作国・地域 アメリ
上映時間 115分

 ダスティン・ホフマンジョン・トラボルタ共演の社会派ドラマ。博物館に立て籠もった銃撃犯と地方局に飛ばされたニュース記者を通し、興味本位なメディアとそれに踊らされる民衆を風刺してゆく。『セブン』のアーノルド&アン・コペルソン製作。博物館のガードマンの職を突然失い、雇い主に抗議に向かったサム。だが余りの冷たい態度に苛立った彼は威嚇のつもりで発砲、事態は大事件へと発展してしまう。そこに偶然居合わせた敏腕記者のマックスは、チャンスとばかりにサムの単独取材を敢行するが...。

始まって15分頃にはもう立てこもりの状況
だったので,テンポはいい。

ストックホルム症候群と言う言葉がある
けども,ここでは犯人との心の交流を
描くのではない。
マックスは世論を味方につけ罪を軽くするために
犯人にアドバイスをしたり,彼の武器を奪い取る
チャンスがあったけど見逃したりしている。

マックスは功名心を満たし,サムの罪を軽くし
無事に解決に持っていこうとはかる。
現場から独占インタビューを行ない、世論も
サムに同情的だった。

ところが,マスコミの過剰な取材合戦,ひいては
マックスと同僚の確執等からすでに報道の統制は
取れなくなっていた…。
時間がたつにつれて,疲れいらだってくる犯人,
FBIもサムを射殺しようとじりじりと包囲を狭め
てくる…
マックスは懸命に落とし所をさぐるが…。

ここでは地方局でマックスの助手だった女性の
変貌ぶりにこの映画の狙いが端的にあらわしている…。
事件の最初の方ではカメラを忘れて,銃で撃たれた
被害者を救いに行ってカメラを忘れるな撮り続けろ
とマックスに注意を受けていたのですが,終りの
方では怪我をしたマックスの体を気遣うわけでも
なく(血をぬぐおうとするのを制止している)
おおよそ事件の現場には場違いな派手な格好で
インタビューを試みる。
加害者,被害者プライバシーもあったものではなく
とにかくセンセーショナルに報道する事に
血道を上げているマスコミを批判している。

<日本でも,逮捕後に犯人の(逮捕前の)インタビューが
流れたりしますね。自分の無実を訴えるために
インタビューに応じたはずが別の意図で逮捕後に
なって始めてオンエアーになったり,編集次第で
印象はいかようにも変えられます。

時々,疑惑の人物の職場や自宅に押しかけたり,
公道で捕まえては「あなたには答える義務があります」
と回答を迫るインタビュアーもいますが,そんな
ところで取材をしているインタビュアー一人一人に
答える義務はないし,黙秘権だってあるんだから正義の
代弁者を気取ってる人物はみていて虫唾が走ります>


(Wikipediaより)
ストックホルム症候群(すとっくほるむしょうこうぐん)は、精神医学用語の一つで、犯罪被害者が、犯人と一時的に時間や場所を共有してしまうことによって、過度の同情さらには好意等の特別な依存感情を抱いてしまうことをいう。
犯人と人質が閉鎖空間で非日常的体験を共有したことにより高いレベルで共感しあい、ついには人質が犯人に愛情すら持つようになったもの。
由来
1973年、ストックホルムでの銀行強盗人質立てこもり事件において、犯人が人質を解放後、人質が犯人をかばい警察に非協力的な証言を行ったり、後には犯人グループの一人と結婚する者まであらわれるという事件から名付けられた。

gooのあらすじ
ネットワークのやり手取材記者だったマックス(ダスティン・ホフマン)は生中継のレポートで大物アンカーマン・ケヴィン(アラン・アルダ)に恥をかかせたために地方局へ左遷されていた。ある日、自然博物館へ取材に訪れていたマックスは、博物館を解雇されたサム(ジョン・トラヴォルタ)という男がカッとなってライフルを振り回し、元同僚の黒人警備員を撃ち、博物館に立て籠ったところに出くわした。早速、マックスは現場から生中継を始め、あっという間に事件は広まった。戸惑うサムは自分のような人間が注目してもらうにはライフルやダイナマイトしか思い付かなかったと語り、マックスはテレビでその話をしろと言う。全米に放映されたサムのインタヴューは大きな反響を呼んだ。【マックスも、これでキー局へ返り咲けるとほくそえんでいたが、元同僚が死亡したことから、黒人コミュニティからサムは差別主義者だという意見が出るようになった。混乱するサムに、マックスは自首を勧める。しかし、現場にやって来たケヴィンがサムにインタヴューしたいと申し出たが、危惧したマックスは、替りにCNNのラリー・キング・ライヴの取材を受けさせる。とうとうサムは人質を解放すると、持ってきていたダイナイマイトで自殺する。茫然自失するマックスに群がる取材陣。今の感想は?とマイクを突き付けられた彼は「殺したのは我々だ」と叫ぶのだった。