明日は明日の風が吹いて……個人の日記帳です

アメリカンジョーク好きです

es[エス]

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原題 DAS EXPERIMENT/THE EXPERIMENT
製作年度 2001年
製作国・地域 ドイツ
上映時間 119分
解説: スタンフォード大学心理学部ではある実験をするため、被験者となってくれる男性を公募した。集まった20名ほどの被験者は無作為に「看守役」と「囚人役」に分けられ、学内に設けられた模擬刑務所に収容された。初めはそれぞれの役を演じるだけの簡単なアルバイトと誰もが考えていた。しかし、実験が進むうち、「看守役」の攻撃的な振る舞いはどんどんエスカレートしていく。それに対して、「囚人役」は卑屈に服従するのみで、まったく抗議できなくなっていく。いつしか、模擬刑務所内は単なる実験の枠組みを越えて、もはや誰にも制御不能の状態に陥っていく……。

実際に行なわれた「スタンフォード監獄実験」を元にしたフィクション。
目的は「刑務所を舞台にして、普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせて行動してしまう事を証明しようとした」こと。

es[エス]は簡単に言うと「本能」みたいなものの意です。
ドイツ語。精神分析で、イド。
イド…フロイト精神分析の用語。リビドーと呼ばれる無意識的な心的エネルギーの源泉。快を求め不快を避ける快楽原則に従う。エス


これを観て,真っ先に思い浮かべたことはアメリカ軍がイラクの捕虜に虐待を加えていたという事件です。

実際の経過が映画のとおりとは思いませんが,閉鎖的な空間で支配する側,支配される側に分かれると[本能]が先鋭的に突出してこのような結果を招くってことなんでしょうかね。

この実験のミスポイントは看守が専門的な実習も受けずに看守の役を担わされた事じゃないでしょうか。これが当然の結果とすると刑務所では日常的に看守が囚人に暴行をはたらく下地があることになります。

映画では看守が暴走する事に対して危惧を抱き仲間に加わるのをやめようとする者もでてきますし,個人の資質が大きく関係すると思います。

映画では死人まで出て実験が破綻しますがそれなりに楽しめました。



goo!映画 あらすじ
タクシー運転手のタレク(モーリッツ・ブライプトライ)は、模擬刑務所での心理実験に応募する。その実験前夜、彼は、車でタクシーに突っ込んできたドラ(マレン・エッゲルト)と一夜を共にする。お遊び気分で始まった実験だっが、看守は囚人を従わせる事を楽しみ始めていた。2日目、タレクを中心に囚人が大騒ぎをしている中で看守ベルス(ユストゥス・フォン・ドーナニー)が頭角を表し始め、実験は異常をきたし始める。3日目、同じ監房のシュタインホフ(クリスティアン・ベッケル)が軍人と分かるとタレクは協力を頼むが拒否される。4日目には、囚人の精神衰弱は極まり、実験助手のユッタ(アンドレア・サヴァツキー)は、不安を抱き始めていた。【5日目、タレクは実験中止を要請する手紙をドラに渡そうと試みるが、ベルスに阻まれる。ついには監視していた助手達まで監房に入れられるが、何とか囚人達は脱出を図る。追って来た看守達と格闘していると、ドラが現れ、エッカートの銃で場を収める。かくして実験は、死亡2名と教授を含む重症3名を出し、警察の調査を受ける事となる。タレクとドラは海辺で静かに寄り添うのだった。