明日は明日の風が吹いて……個人の日記帳です

アメリカンジョーク好きです

男はつらいよ 奮闘篇

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製作年度: 1971年
監督: 山田洋次
上映時間: 92分

男はつらいよ」シリーズ第七作目。脚本は朝間義隆と、監督の山田洋次。撮影は前作「男はつらいよ 純情篇」の高羽哲夫がそれぞれ担当。


花子はおそらくまだ20歳未満。寅さんは設定では40歳ちょい前だから結婚相手ってよりは妹みたいな感じで思ってたんじゃないでしょうかね。確かに結婚どうって話も出てきたけど兄が妹を見守るような気持ちがあったような気がします。へたすりゃ親と子供でもありえますし。
花子が純真で心惹かれたんでしょう。

この映画はセリフ噛んだのかなとか多分セリフ間違えたんだろうなとか思える場面が出てくる。でも映画でなく現実であればかむことは良くあることだし、おいちゃんがセリフ間違えればさくらがフォローするといった風に自然に場面が流れていくから多分そのままフィルムとして使っているんだろうなって思える。

アドリブだろうって思われるセリフもある。共演者が声をあげないようにして肩震わせてるから分かる。
前作の六作目の中でもあった。博の独立問題でもめる中、お祝いの席だったはずが一転、お互いの誤解だったことが分かりもめていた。
タコ社長が気落ちしており寅さんが慰める場面。社長は運気が上がるよと励ます寅。そして一言。「タコタコあがるっていうだろう」と。最初は台本にあるセリフと思ったけど。どっと一瞬笑い声が上がった後。共演者肩が震えていた。さくらは涙をふく振りしてハンカチを顔に当て笑いをこらえてたなぁ。

撮影も和やかな雰囲気で行われていたんでしょうね。





あらすじ
春三月。残雪の越後を旅する車寅次郎は、集団就職のために別れを惜しむ少年とその家族を見て故郷を想い出してしまった。一方、柴又には、寅の生みの親菊が三十年振りで「とら屋」を訪れた。しばらくして菊は帰ったが、そこに寅が帰って来た。そして、さくらと一緒に菊を訪ね、再会した嬉びも束の間、寅の結婚話が元で喧嘩になってしまった。菊は、そんな寅に終始気を使うさくらに感謝しつつ京都へ帰った。寅もこのことが原因でまた柴又を去った。その旅で、寅は、津軽から紡績工場へ出かせぎに来ている、頭は弱いが純真で可愛い少女花子と知りあった。彼女は工場になじめず、故郷に帰りたいと寅に相談した。寅はなけなしの金をはたき、柴又を訪ねるよう住所を教えた。数日後、柴又に戻った寅は、津軽に帰らずおいちゃんの店で働いている花子を見てびっくりした。ある日、突然花子が寅さんのお嫁になりたいと言う。【その気になった寅は、早速さくらに相談した。さくらは、おにいちゃんが幸せになれるならと賛成したが、おいちゃん、おばちゃんは、生れてくる子供のことを考えて猛反対である。そんな時、花子の身許引受人と名乗る福田先生が、突然紡績工場から行方不明になった花子を引き取りに来た。寅の不在中、花子は福田先生と共に津軽へ帰っていった。それから数日後、失意の寅は置手紙を残して柴又から消えた。さくらは、直感で津軽にとんだ。さくらの勘は当り、バスの中で偶然に寅と出会った。二人の目には涙が浮んでいた。窓の外には、まだうっすらと雪を残す津軽山脈の向こうに真赤な夕陽が沈もうとしていた。