明日は明日の風が吹いて……個人の日記帳です

アメリカンジョーク好きです

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原題:-
製作年度: 2000年
別題:-
製作国・地域: 日本
上映時間: 123分

 「どついたるねん」の坂本順治監督が喜劇女優・藤山直美主演で描く異色の犯罪ドラマ。吉村正子は、クリーニング店を営む母親を手伝う冴えない40過ぎの女性。家にとじこもりっきりで、恋人はおろか友人さえもいない。そんなある日、母親が急死してしまう。通夜の晩、ホステスをしている妹が正子に向かっていつものようにきつい言葉をぶつける。カッとなった正子は妹を殺してしまう。我に返った正子はその場から逃げ出す。そして、初めて外の世界へ出た正子の逃亡生活が始まった……。

解説
逃亡生活の中で、生きる意欲を見つけ出していく中年女性の姿を描く人間喜劇。監督は「愚か者 傷だらけの天使」の阪本順治。宇野イサムによる原案を基に、阪本監督と宇野自身が共同で脚本を執筆。撮影を「ポルノスター」の笠松則通が担当している。主演は、「櫂」の藤山直美。2000年度本誌日本映画ベストテン第1位。

松山ホステス殺害事件の逃亡犯にヒントを得た作品なんでしょうね。

この作品では主人公の正子は妹を殺害してしまい手首を切って自殺を試みようとしたがあっさりやめて逃亡生活に入る…。
姉妹でああも違う性格、容姿になるのかちょっと疑問だけど母親の死をきっかけに姉妹のわだかまりが爆発したってところでしょうか。

逃亡を通して出会う人々も必ずしも幸福な人たちでなく、むしろ不幸でそれなりの問題を背負った人ばかり。
けれども正子はそういった人たちとの交流を通して次第に心に明るさを取り戻していく。

逃亡すればするほど生きようとする意欲みたいなものが生まれてくる。



あらすじ
1995年1月。幼い頃から家に引きこもっている正子は、母親が営むクリーニング店の二階で洋服のかけはぎの仕事をしながらひっそりと暮らしていた。ところが、そんな彼女の生活が母親の急死で一変する。通夜の晩、正子は仲の悪かった妹・由香里をはずみで殺害。香典袋を手に、35年間閉じこもっていた家を飛び出した。突然の大地震も手伝って逃亡に成功した正子は、離れて暮らす父親の行方を探してやって来た大阪を経て、やがて別府へ流れ着く。そこで、親切な中年女性・律子に拾われた彼女は、律子の店でホステスとして働くことになるが、その仕事はそれまで内向的だった彼女の内面を変えていった。【そして、いつしか生きる意欲を見出すようになった正子は、池田という男にも秘かな想いを寄せるようになる。だが、律子の弟でヤクザ者の洋行が殺され、店に警察の捜査が入ったことから、彼女は再び逃亡生活を余儀なくされる。律子や池田に別れを告げ、小さな離島へ逃げる正子。しかし暫くすると、そこへも警察の追っ手は迫ってきた。捕まってなるものか。必死に逃げようと海へ飛び込んだ正子は、やっと覚えた平泳ぎで泳ぎ出す。