明日は明日の風が吹いて……個人の日記帳です

アメリカンジョーク好きです

男はつらいよ 寅次郎夢枕

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製作年度: 1972年
監督: 山田洋次
上映時間: 95分

マドンナに八千草薫を迎え、寅次郎の恋愛教室といった趣のある人気シリーズ劇場版第10弾。死んだ香具師仲間の墓参りをして柴又へ戻った寅次郎だが、自分の部屋には大学教授が入り込んでおり…。奇妙な三角関係にも注目の一編。


寅さんは千代と幼馴染ということもあり恋の相手と意識せずにうまくいっている…。
下宿人の岡倉が千代に一目ぼれしたのを気取り、からかっている。寅さんの嫌いなインテリの岡倉が一目ぼれした様子は普段寅さんが一目ぼれする様子にも通じるものがあるところが妙なところ。
結局仲を取り持とうと千代にプロポーズしてしまうが、千代は寅からのプロポーズと勘違いしてオッケーと返事するがしどろもどりになってしまいその場は冗談ということで終わってしまった…
寅さんはまんざらでもないようすだったが岡倉の使いで代わりにプロポーズしたということもあって男気を通したってのもあったんじゃないのかな…。

結局今回は誰も結ばれることなくそれぞれの思いが空回りして終わってしまいなんとも切ない感じだった。



あらすじ
晩秋の甲州路を今日も旅する香具師の寅。ある旧家でその家の奥さんと雑談の最中に昔、寅と同じ香具師仲間が、この地で行き倒れ同然の死に方をした事を聞き、その墓を詣でる。寅は急に故郷、柴又に帰りたくなり、矢も楯もなく柴又に戻ってしまった。“とらや"に帰ってみると、二階の部屋は、御前様の甥でT大の助教授岡倉が貸りており、気分を害した寅は家を出ようとする。その時、幼な馴染の千代がすっかり美しくなって訪ねて来たので、とたんに気嫌が良くなってしまう。千代は二年程前に離婚して、つい一ヵ月前から近くに美容院を開店したばかりなのである。それを聞いた寅は、急に張り切り始め、毎日のように美容院を訪ね千代の面倒をみるようになる。ところが、やっかいな事が起った。岡倉が千代に惚れてしまったのである。そうと気付いた寅は、岡倉の惚れた弱味を突っつき、さかんにからかう。アメリカ留学を棒に振ってもこの恋を実らせたいという真剣な想いはいよいよ重症になり、とうとう寝こんでしまった。やがて、病いの床に寅を呼んだ岡倉は、全てを「告白」し、千代との仲をとりもってくれと懇願する。断わりきれなくなった寅は、千代をデートに誘い話をきり出した。岡倉の恋する気持ちを伝えようと「あらかた察しはついているんだろうけど」と言うと、千代は寅のプロポーズと感違いしてしまい、「寅さんとなら一緒に暮したい」と返事する。【さてあわてたのは寅の方で必死で岡倉の話を推めるが、別れたあとで何か割切れない寂しさが残った。「ああしまったなァ」まさか千代が自分に好意を寄せていたなんて、と思っても全て後の祭り、寅は岡倉に報告してから一人部屋に閉籠もり後悔するのだった。それを静かに見守るさくら。数日後、岡倉は正式に千代からの断りの返事を受けて、傷心のうちにアメリカ留学へと旅立っていった。寅はまた再会した登と一緒に北風の中へと旅をつづけていた。“とらや"では寅からの年賀状を読みながら、今日もまた噂話に話が咲いていた。