明日は明日の風が吹いて……個人の日記帳です

アメリカンジョーク好きです

ルームメイト

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製作年度 1992年
製作国・地域 アメリ
上映時間 108分

あらすじ(Yahoo!ムービーより)
ジョン・ラッツの原作『同居人求む』を「運命の逆転」でアカデミー賞にノミネートされたB・シュローダーが映画化したサイコ・サスペンス。ケンカして同棲相手を追い出したアリーは、経済的理由から同居人募集の広告を出した。それを見てやってきたヘディは、アリーとは全くタイプの異なる女性だった。二人は互いに意気投合するが、次第に、へディはアリーの真似をするようになっていき……。




舞台はニューヨーク。ニューヨークの住宅事情は
良くわからないけど広告でルームメートを探す
のは一般的な事なのかな。

アリーが陽とするとヘディは陰。
お互い自分には無いものを相手に見出して
意気投合したのかも。

ヘディのちょっと大人しめの優しそうな表情
の裏には残酷な一面も合わせもっている。
人から必要とされたいと思っているがヘディ
は自分の思い通りにならないと気が済まない
タイプらしい。
だんだんとアリーのことが心を占めていくよう
になっていきます。
それは同性愛的な愛情というよりも友愛的なものです。
もとは全く見知らぬ人同士なわけだけど部屋に鍵を
かけないから荷物をチェックしたり,詮索しあってます。
ヘディはアリーにひどく干渉するようになります。

ヘディというのは実は一卵性双生児だった。
双子の姉は死んでしまったとのこと。
自分の中の何かが欠けてしまっていたようと言っている
ように心のよりどころを求めていたのかもしれない。
ヘアスタイルや同じ洋服を身につけていたのも擬似双子を
追体験していたのかも。

二人はひょんなことから犬を飼うことになるのですが
ヘディになつかないとなると足蹴にする場面も。
犬は部屋から墜落死してしまいますがこれがヘディが
故意にやったのかどうかはっきりしませんが怪しい…。

アリーは同棲相手とよりを戻してヘディに出て行ってとも
いえず事情を話します。
ヘディにしたら住み始める時によりを戻して出ていく事に
なったりしないか尋ねてたし,すぐまた出ていかざるを得ない
のはそりゃ気分は良くいないと思うけど。

アリーを離したくないところからヘディの錯綜が
ひどくなります。
平静を装い大人の対応をするのですが時々本音?が
ぽろっと出ていますね。
一見するとヘディのような人いそうですよ…。
殺人を犯しちゃうのは極端だけど。
身近にいそうな感じがリアルでいいと思います。

結局自分中心で考えてしまい相手の立場もわからない。
自分が良ければ人を犠牲にしてもかまわないって感じかな。

ヘディの狂気にぞっとするというより報われないやり方で
必死に相手の気をひこうとしていて哀れに感じました。

終り方ももう少し違った形が良かったと思う。
関係が破綻してしまい殺し合いになってしまうなんて…。

アニーはヘディを理解してあげようとし続け,大人の対応を
していた登場人物の中では唯一好感を持てたキャラだったので
最後までヘディを救ってやるよう病院へ入院させるとか手を
うってもらいたかった。

あそこまでいくとやられる前にやれってことか…。