明日は明日の風が吹いて……個人の日記帳です

アメリカンジョーク好きです

男はつらいよ 寅次郎相合い傘

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製作年度: 1975年
監督: 山田洋次
上映時間: 91分

人気シリーズの第15作。今回のマドンナには「寅次郎忘れな草」(第11作)に続いて再び浅丘ルリ子が登場。寅次郎とリリーの結婚話で“とらや”の面々が振り回されるさまを描く。相変わらず全国を旅して回るフーテンの寅。東北のとある田舎町で会社も家族も捨て、蒸発した変わった中年男と出会う。心配した寅は男の家族と連絡をとりつつ、二人旅へ。と、そんなある日、函館で寅は偶然リリーと2年ぶりの再会をする。ドサ回りの歌手に戻ったリリーを加えた3人は楽しい旅を続けるが……。



リリーという人物は苦労人であるが,とてもしっかりした人。
「(男が女を)幸せにしてやる?大きなお世話だ」
「幸せになるには男の力を借りなきゃいけないとでも思ってるのかい」

寅さんに「女の幸せは男次第だって言うんじゃないのかい?」ときかれると
「へー初耳だね。私今までに一度だってそんな風に考えたことないね。もしあんたたがたがそう思ってるんだったらそれは男の思い上がりってもんだよ」

「女がどうしてかわいくなくちゃいけないんだい?」そんなんだから年がら年中女に振られるんだよみたいに言われ
寅さんも売り言葉に買い言葉ですし屋の亭主と別れてやったて本当は捨てられたんだろうといってしまい。リリーは傷ついて先に帰ってしまう…。

気が強いけどもやさしさもあってさっぱりした性格。タバコも吸うし,派手な服で今風なんだろうけども70年代だったらあまり世間からはいい印象をもたれないのかな…。
近所に買い物に行った際,堅気じゃないねって噂されてた…。

いつものようにちょっと澄ましたようなおとなしい憧れタイプの女性じゃないから寅さんもリリーには地のままで接することができる。二人とも変な気取りもない。
リリーも寅さんにもはっきり意見するし、寅さんをコントロールできる人ってそうそういない。
メロンの騒動も面白い。
寅さんがもらったメロン。家族で食べようとしたが寅さんが出かけていて人数に含めず分けてしまいさぁ食べようって時に帰って来る。
寅さんは自分の分のメロンがないことに腹を立てる。そこでリリーがぴしゃりとしかる。

お似合いの二人だとは思うけども二人とも意地っ張りだし最後に周りが余計な茶々を入れて終わってしまう…。

寅さんも幸せになるのに臆病になってるから最後に追いかけることを躊躇しちゃうんだろうなぁ。


あらすじ
相変らずのテキヤ稼業で全国を旅して廻る車寅次郎ことフーテンの寅は、東北のとある田舎町で、変な男と出会った。男は兵頭謙次郎と名乗り、親の七光りもあって一流会社の“おかざり重役"で、冷たい家庭と平々凡々な生活にあき蒸発したのだった。事情を聞いた寅は、柴又の妹・さくらのところへ電話して、兵頭の家族との連絡をとるなどして一生懸命。翌日から兵頭は寅と一緒に旅をして廻った。そんなある日、函館の屋台のラーメン屋で、寅は二年ぶりにリリーと再会した。リリーは鮨屋の亭主と離婚し、もとの歌手に戻って、全国のキャバレーを廻っていたのだ。その夜再会を祝って、寅とリリー、そして兵頭の三人はドンチャン騒ぎとなった。そして、三人一つの部屋に雑魚寝と相なった。ところが、冷え性だと言ってリリーが、寅の寝ている蒲団にもぐり込むが、寅はそれを断ったために、リリーは仕方なく今度は兵頭の蒲団の中にもぐり込んだ。驚ろいた兵頭は、おかげでこの夜は一睡もできなかった。翌日から三人の、金は無くわびしいながらも楽しい旅が始った。駅のベンチで寝たり、野宿をしたり、兵頭は味わったことのない生活に、徐々に人間らしさを取り戻して来た。三人が小樽に来た時、兵頭がこの町に初恋の人がいることを告白。彼女は、夫に先立たれひっそりと喫茶店を経営していたのだったが、兵頭は彼女に会ったものの、現在の心境を語ることはできなかった。そんな兵頭を寅が、女一人幸せにできないのか、と責めた事から、リリーが怒りだし、三人はバラバラになり、そこで三人の旅は終ってしまった。数日後、寅は久しぶりに柴又に帰って来たものの、リリーと兵頭との別れが気になり何となく憂うつだった。そんな時、突然、リリーが訪ねて来たので、寅は俄然元気になった。それからというものリリーと寅は夫婦きどりの仲の良さで、とらやの人々はおろか、御前様、町の人々までが二人は夫婦になるのにふさわしいと思うようになった。【ある日、さくらたちがリリーに寅との結婚を聞いたところ、リリーは承諾した。ところがその事を寅に伝えると、「冗談だろう」と相手にしない。隣りでそれを聞いていたりリーは、「そうよ、冗談よ」と寂しそうにとらやを出て行くのだった。「すぐ追って行きなさい」と言うさくらに、寅は「リリーは賢くて強い女よ、結婚しても俺とじゃうまくいかないさ」と言うだけだった。すでに夏も終りに近づいた頃、とらやでは、訪ねて来た兵頭を相手に寅の噂に花を咲かせていた。寅とリリーの仲をそっとしておいてやったなら、二人の友情と恋は長くつづいたのかもしれないのに、と。